□Interdomain Routing Security Workshop - 第13回 日時: 2007年6月29日(金) 15:00-18:00 会場: 日本電気株式会社 □「Inter-domain Architectureのこれからを考える」 ジュニパー 河野美也さん Q: Transportのサブクラスはどう分けているか? A: サブクラスに分けたのはL4以上とL3以下 いろいろ欲が出てくるとステップは複雑になる 50msでの切り替え L3で切ってはいけない C: 品質問題というのは、足りないときにお金で傾斜をつけようという話。 IPは、足りないときは「じゃぶじゃぶ」で解決を目指している。コモディ ティ化ではないとすればどこに向かっているのか。品質はあくまで足りな いときの傾斜配分の仕掛け。「じゃぶじゃぶ」だったら意味がない。 ビデオを流すときにキューイングすると、ビデオがきれいに見えるという 話はあるが、コモディティ化の話と違うと思う。 Q: トランスポートのところで「通信品質を規定しよう」という内容があるが、 サブクラスでこれは出来ているが、これはダメというメリハリをつけた方 がよいのではないか。 A: そのためにはフォワーディングの差別化が必要。 C: 差別化というのは、がんばればできるが、やらないというのではダメ。 そうしないと無節操にやる人ばかりでは。 C: 全部を1つのプレーンでやることに無理があるのではないか。NGNではない が、NGNのプレーンがあって、インターネットのような違うプレーンがあっ てもよい。それを一個のテクノロジでやろうとすると意味がある。アドレ ス体系が一緒であっても、アーキテクチャをかえることは可能。携帯電話 と固定電話がいい例。 C: いいアイデアはないが、分けて考えないと、堅牢なモノが欲しいという人 もいるし、全部使いたいという人もいる。囲い込んでくれてもいいと思う。 外に行けるのが自由にできるのであれば。 Q: LISP の議論の前提は。 A: 大前提として end-to-end は残すというのがあった なるべく traceparency を確保する。 □「BGPのHoldtime短縮の運用について」 さくらインターネット 大久保さん Q: BGP で Holddown timer をいじるのではなく、BFP でコントロールプレー ンでやるのでよいのではないか。 A: あくまでTimerの短縮はBFDまでのつなぎ C: JUNOS 8.2 までの JUNOS は BFD 処理を CPU でやっている distribute になればそれまででもない Q: holddown timer 変更後に (BGPピア断に伴う) 問い合わせがなくなったと いうことだが、元々はどれぐらいの問い合わせがあったか? A: 月に1回ぐらい問い合わせがきていた Q: BFD への繋ぎということだが、BFDはいつごろどうしてやっていこうという 意思表明はあるか? A: ピア先との調整もあるので現状では未定 Q: ピアダウンした理由がわからないときはどうしているか。タイマを短くし ているピアが落ちた際には、どのように判断しているか。 A: "Connection Closed by remote" は相手のメンテナンスと判断 "Hold Timer Expired" と出る場合でみている。 C: 検証もコントロールパケットだけなので、データも混ざった状態でやるべ き。タイマーを変更すると、同じピア数でも、デフォルトよりパケット数 が増える。 C: Juniper はルーティングテーブルに載っていても、フォワーディングテー ブルに反映されるまでに時間がかる。たくさんの経路があるところだと余 り意味がない。フルルートだと数十分かかるほど。 C: 最近だとFast Rerouteなどもある。断検出と切替え後の時間を考えるべき。 C: BGPのHolddown Timerを変更するよりも、やはりBFDまで待った方がよい。 ルータのプログラムを書いている人が想定していない使い方は危険。 C: 試験はしているだろうが、性能的に追いつくかどうかは別の問題 C: フルルートがぱたついたときのCPU負荷は重い。IX経由でも作業以外の原因 によるピア断は多くはない。 Q: IX内部の障害はどれぐらい起きているか? A: スイッチ交換の定期メンテナンスが一番多い Q: 定期メンテナンス以外はどうか A: 各ポートは意外に落ちない、こないだ人為障害があった。回線は構内配線 の部分はなかなか切れない。間違えて抜いたのは10年間で1回か2回程度。 長距離から来ている方は道路工事等で切れる。 WDMを利用している場合には「ばたばた」する等はある。エンドサイトから みていると、長距離回線が落ちるケースがある。太平洋沿いは頻度が多い が、中央道沿いは頻度が少ない。 C: 局内のMDF板での減衰もある □「IGP Fast Convergence」 NTTデータ(Intervia) 吉野誠吾 さん Q: 今回試験したのは切り替えだけか? A: 切り替えのみで、切り戻しはしていない □次回 次回のIRSは10月11日(木)の予定 会場はNEC     (すでに日程は変更予定となっています。日程が近づき次第ホームペ      ージにてご確認ください。)                                  以上